ワー2
 クライ・・・・。
いつからだろう・・・、
冷たい雫が顔をゆるりとさわる。

 手でなぞろうとするけれど、
どこをなぞっているのかも・・・
ワ・カ・ラ――ない。

 手を見ると――――
手は木になっていた。

 もう戻れない、モドラナイ、
あの頃には・・・・・。

解説

この詩は、前に書いていた「ワー1」の続編です。
かなり暗い感じの詩になりました・・・。

戦争は、始まって終わったら、終わりではなく、
終わった後のが、悲惨なのです。
確かに、銃や爆弾が降ることはありませんが、その後の住民同士での紛争、強奪、恐喝、暴行、軍人への集団暴力などなど、これらが、大抵起こっています。
だから、今のイラクでもまだ民衆のテロが起こっています。
そして、止まらないとまた、武力で押そうとしてしまい、戦争が起こり、冷戦が起こると考えられます(あくまで、個人の意見です)

文章の解説
手が木になる・・・・手が腐って神経がやられているような状態です
            (爆弾で被爆後のような感じで考えました)
戻れないーーあの頃には・・・これは、戦争が起きる前を指します